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窓際の席に座って、芝の海岸と岩に打ちつける波を見ていると、あわただしく過ぎ去っていく日々を忘れることができる。 ゆっくりと流れる時間の中に身を置くことがこんなにも心地よいものだと知ったのは、この場所を初めて訪れた2006年4月16日だった。たかが漁師小屋を改造しただけの小さな古ぼけた海岸に過ぎない。しかし、異空間への入り口というのは、えてしてこういうものなのかもしれないと思える独特の雰囲気が、種差海岸という場所と、そこに妙にマッチした「イルカの店」と名づけられたこの喫茶店にはあった。 目をつむってみる―・・・。(小原田泰久著 「木村さんのリンゴ 奇跡のひみつ」GAKKENより)
2010年3月に、小原田泰久先生の最新刊「木村さんのリンゴ 奇跡のひみつ」が出版された。 今となっては時の人となってしまった木村さんを、何年も前から取材し、酒を交わしながら木村さんの“本当の姿”を、小原田先生の独特の視点や言葉で書き綴られている。
その本を読んで、何人かの方が当店を訪れてくれた。 東京からふらっと来た人、すぐそばに住んでいながら足が遠のいていた人・・。
この景色を見ていると、なにも言葉が出てこない。 それが、この種差海岸の魅力なのかもしれない。
 (写真提供 西澤照光さん)
毎日忙しい日々に追われ、様々な言葉や音に包まれている私たちにとって、この種差海岸は自分が生まれてきた源に戻ることができる場所なのでは・・、と感じる今日この頃。
少しずつ芝生が青々と、海のが夏の色に変わり始めている。 おいしいソフトクリームを片手に、たまには海をながめてみてはいかがでしょう・・。
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